強力な日差しが、白い砂で照り返してくる。
潮風の音。サンオイルの香り。熱く柔らかい砂に、靴が沈む。
海には、多くのヨットが浮かんでいる。
浜辺には、水着で日光浴する人たちが寝そべっている。
自分は、日傘をさし、帽子をかぶり、リュックを背負い、登山靴を履いて、浜辺を歩いている。
波打ち際に近づくと、砂地が湿り気をおびて硬くなっていく。
波の泡が砕ける音が聞こえる。
砂地には、波が残した白いラインが伸びて続いている。
潮風が日傘に吹き込み、日傘が裏返る。
背中は汗でびっしょりと濡れている。
そのまま、波打ち際に沿って歩き続ける。