電話

ツルルルル。。。
電話が鳴っている。

ベットから起き上がり、受話器を取る。
?「お届け物です。今、玄関の前にいるのですが、いかがしますか?」
私「はい。そうですか??」
(今4時か、ちょっと昼寝のつもりが、ずいぶんと寝てしまった。)
配達人「チャイムを鳴らしたんですが、お出になりませんでしたので、
お電話しました。」
私「すみません。いま、取りに行きます。」
配達人「道具3つのお届けです。」

(インターフォンの受話器が、外れてるのんだろうな。)

私は、玄関に移動し、ドアを開ける。
門柱のインターフォンの前をみるが、人の姿はない。
車に、荷物を取りに行ったのだろうか?
門から出て、道の左右を確認する。

だが、いない。
配達人がいない!?
なんだ?なぜ?

住所が違うのか?この家ではないのか?
そもそも、道具ってなんだよっと思ったんだよね。
電話番号が違うのか?

いや、本当は、配達の品などなかったのかもしれない。
えーっと、陽動作戦。
危ないやつ。家に戻れ。ひっこめ。

門から出たすきをついて、侵入されたか?
それを見過ごすほどのスキはなかったと思う。
ドアにカギを掛ける。

インターフォンを確認にいく。
受話器がフックにしっかりとかかっている。
ボタンを押せば、呼び出し音はなる状態だ。
寝ていて気が付かなかったのか?

思い出す。

電話に出たときに、私は名乗らなかった。
外に出たとき、道に不審な車はなかった。
こちらを見ている人も、いなかった。

インターフォンを見る。それは鳴らない。
不在確認だろうか?在家確認?
何か仕掛けられているのか?

仕掛けることができるくらいなら、電話で不在確認はしなそうだ。
見張りを立てて、家に着いて、入った時を狙うだろう。

電話を見る。それは鳴らない。

他に、どんな危険があるだろうか?
場所が違わないとしたら、時間が違ったのか?
今日じゃない日の配達物の連絡が、何かの都合で繋がって聞こえたとか?

そもそも、本当に電話がなったのか?
夢の中で、通話していた可能性はないか?
時計を見る。4:03。時間的には連続していそうだ。
記憶に、途切れもない。

ツルルルル。。。
きた。ゆっくり受話器を取る。
私「はい。」
?「すみません。先ほど掛け間違いました。」
私「そうですか。」
配達人「すいませんでした。失礼します。」

電話は切れた。本当に電話間違いだろうか?
私は、何かでミスっただろうか?

いいか、いいやな。
もっかい寝よう。