スマートフォンの保護ケースの一部が、変形して伸びて本体にフィットしなくなってしまったので、新しいケースに交換した。
ケースが新しくなると、画面の表面の汚れが目立ったので、拭いた。
画面の表面がきれいになると、画面の表示がどことなくぼやけて見えることに気がついた。
自分が設定した壁紙画像の解像度が低いからかと、試しに端末内臓の壁紙に変えてみると、すっかりクリアに見えるようになった。
ケースを変え、画面を拭き、壁紙も変え、すっかりきれいなスマートフォンになった。
しかし、しばらく使っていると、アイコンの下の文字が、読みにくいことに気が付く。壁紙のコントラストが強すぎるので、白い文字が見にくいのだ。
試しに前使っていた壁紙にもどす。少しぼやけた感じの壁紙だが、アイコンがくっきり前に浮かんで見えるではないか。アイコンの下の文字も読みやすい。このほうがずっといい。
こうして、壁紙は以前のものにもどした。
今回得た教訓は、部分的な最適化が、必ずしも全体の最適化とはなりえないということである。
当たり前のことだが、自分が何をしたいのかによって、何が最適かは変わる。
目先の変化に注目しすぎ、変えなくて良いところまで変えてしまい、しばらくはそれがよいと思っていた。自分の評価が環境の変化に影響を受けるということが分かった。そして本当に必要なものがなにかは、使い続ける中で浮かび上がってくるものなのだとも。その時に、戻せるようにしておくことが、大事なのかもしれない。
素早い判断や決断ができるのは効率的といえるだろう。けれど、評価基準を間違え、判断を誤ることもある。だから、様子をみて決めるという余裕を持つことも大事だと思う。
そのほうが、長期的にいい評価や、最終的にいい判断ができると思う。もしかしたらより効率的といえるかもしれない。
そのことを覚えておこうと思う。常にそうできるとは限らないが。